ローレンス(トーマス=エドワード=) Lawrence ( Thomas Edward )(英語)
※「アラビアのロレンス」と呼ばれた、19世紀後半~20世紀前半のイギリスの軍人・
考古学者。
…「ラウレントゥム(「月桂樹の町」)出身の男」。
cf. 姓のローレンスは、3世紀に軍人皇帝ヴァレリアヌスの皇帝崇拝強制に抵抗して殉
教した聖ラウレンティウス Laurentius から生まれた英語名。
ラウレントゥムは「月桂樹 laurel の町(→栄光の勝利者(<オリンピックで勝利
者に月桂冠が与えられたことに由来>の町)」の意味のラテン語地名。
女性形の名前が Laura で英語の発音はローラ、ラテン語ではラウラ(イタリア=
ルネサンスの人文学者・詩人、ペトラルカの「永遠の恋人」として有名)。
名前のトーマスは『新約聖書』中の十二使徒の一人トマスに由来。アラム語でギリ
シア語と同じ意味の「双子」。
同じく名前のエドワードは、「富の守護者」の意味。 ed は「富」。 ward は「守護
者」で、フランス語から英語化したガード guard と同じ語源。ゲルマン語の warte
「見張り塔」に由来。 war が英語の watch 「見張る」、 te が同じく tower 「塔」に
当たる。